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器好きの和食器アルアル
こんにちは、今回は
皆様からいただいたお声とさんすいの風景から、肩のこらない、「器好きの和食器アルアル」を・・・
遺伝と説明書
二日酔い気味の休日の遅い朝・・・
ガチャんガチャん・・・
キッチンから音が聞こえると思ったら、女将が食器棚と大格闘中!!
女将:「おっそよ~ございま~す(n_n)/
店主:ン? ナニしてんの朝から
女将:整理整頓!
聞けばいつもの山賊長女(既婚)が器を持って行ったスペースの穴埋めとのこと。でも、機嫌あんまりよくない。
女将:だぁって~アタシの好きなのばっか持っていくんやも~んっ!
コレ持ってってイイよと言うと必ず首振って
「ウウンこっちがイイ」って私の好きなの持ってくのよ
あの子、若い時は和食器の趣味違ってたはずやけどねぇ・・・
店主:好みは遺伝します。和食器あるある話しだ。
ちなみに和食器屋夫婦と長女夫婦はともに♂B&♀Oカップル。
女将:うわわわわ~どっちも超詳しい「B型取り扱い説明書」がいるわっ!
ちょっとちょっと気づいてよ器に
最近は男女問わず和食器好きの方も多くなり、このお話しは少なくなりましたがそれでも時々お聞きします。
忙しいお仕事やお家の用事を済ませて愛する家族と囲むテーブル。 本日は、迷いに迷ってボーナス待って買った超お気に入りの器続々登場!
その器にお得意のお料理を意気揚々と盛り付け、ドヤ顔で食卓に並べます。
あなたの心の声は言います・・どうよ!この料理にこの器こ~のセンス
家族「腹へった~~~ おっ!」 (これね、息子や旦那に多いんです)
あなたの心の声:おっ 早速気づいたか
家族「超うまそ~ いっただきま~す」
あなたの心の声:そっちだけか~いっ!
家族「やっぱさ~料理だけじゃないよねぇ~」
あなたの心の声:おおっ♪やっときた
家族「空腹はさ、一番の調味料だぜぃ」
あなた:。。。。。。。。
見て見てぇー器・・・でも
気のおけないお友達や親せきを呼んでお家でお料理をお気に入りの新しい器でふるまう幸せ。
あらこんな時間・・あたしたちも片づけて♪ と立ち上がる来客に
「素敵ねぇ・・・」「どこで手に入れたのぉ?」 などお話も弾み時間を忘れます。
アッという間の楽しい時間も過ぎて、さてお片付け
イイのイイのそのままにしててん♪ アタシやっとくから
何言ってんの、気にしないで時間あるからさ、とキッチンにお皿を運ぼうとする来客
いいのいいのよ大丈夫大丈~夫。(声うわずる) アタシどうせ暇だからさ(実は結構忙しい)
かくして「お片付け」の奪い合いが始まるのであります。
本心は「お願い・・・洗わないでっ アタシの大事なお宝をっ」
特に土物和食器は丁寧に取り扱ってほしい・・なんて強くは言えません。
それでも気のおけない善良で優しい来客は仕事を始めます・・・楽しくおしゃべりしながら・・・ガチャガチャと(←悪魔の音)
やがて楽しく仕事を終わらせて、じゃぁね~またねぇ~などと意気揚々と引きあげる来客。ヾ(*⌒∇⌒)
見送ってきびすを返すや否やキッチンに向かい先週お財布と相談しながら何日もネットの「カートに入れるボタン」を押しちゃ出し押しちゃ出しして迷ったあげくにエイやっとばかりにお嫁にきたばかりの子(器)たちをしげしげと確認する
と・・・
欠けやスっと無情に入ったヒビなどを見つけ、思わずこうべを垂れるのであります。
やがてお礼の電話・・・すっごい楽しかったしぃ♪おいしかったー、やっぱ器もイイとおいしいさ倍増よねぁ~~~またやりたいよねぇ~
ほ~んと~あたしも~、 顔で・・・いや声で笑って心で泣いて。
右?左? 前?後?
友人とはいえお客様、ン? この三日月型の和食器どっちの方角に置くの?
この小皿は?目上の来客なんぞいらっしゃる前日には大騒動。
この器、どっちが前? どっちに置くの? 右?左? そんな時はこの別記事をご参照ください。
私の事は忘れてっ!
楽しいお食事も終わり、鼻歌交じりに洗い物。お気に入りの和食器、洗うときは、大切にいとおしく眺めながら、これも楽しみよね.なんてニンマリしながら手を動かすあなた… .
そこへダーリンから「おーいちょっと見て、この番組。傑作だぜ」
思わずテレビを見てしまうあなた。
その時、地獄のような乾いた音が
かちん
それはいつも決まって一瞬の出来事・・・
カチンと言うよりパチッやカチッ
いとおしく洗っているあなたの手の中の和食器の縁がきれいにかけているのに驚愕するのであります。
この一瞬の出来事に、あなたは深く決心違いするのです
これから一生・・・大切な器を洗ってる時に、どんなに声をかけられようと絶対に振り向くもんか~っ!
詳しくは↓この記事をご覧くださいませ。お役にたてるかと思います。
器好きの和食器アルアル まとめ
いかがでしたか?
年月を経て なんだか親子で似てくるのは顔形だけじゃありません。 なんとなく好みまでというお話しは30年以上も和食器店におりますと幾度となく耳にしてきたお話しです。
超お気に入りのご自慢の和食器でお料理を作っても家族の反応が今一つ・・・とため息でお話しされるお客様は数知れず。 でもそれでもご家族がお歳を召してきたり、お子様も大きくなると趣味が同じになったりと、ひとつひとつの器のお話しも楽しめるようになるようです。
テーブルでの和食器の位置や右左・前後の作法など少しだけ気にしながらお友達と通わせる器とお料理談義。
気に入ってる器からダメになっちゃうのよ~~と愚痴をこぼされながら、笑顔でお越しになる常連さん。
皆様、和食器を心から愛してくださっているからこそのアルアル話し。 私共はそのひとつひとつを時に目を細めながら、時には皆様と一緒に大笑いしたり苦笑いしたりしながらお聞きしてまいりました。
これからも素敵な和食器アルアルを女将と店主に沢山お聞かせください。