粉引すり鉢急須セット

丸ごとは優しい

摺ってお茶葉まるごといただく

さて、実際にお茶全部まるごといただく感覚を味わってみましょう。
お茶の量は一人スプーン1杯くらいから始めてください。　セットの乳棒でゆっくりと押しつぶすように細かくしていきます。　ここからお茶本来の香りが漂い始めます。　なるべく細かくひいた方が飲みやすくなります。お茶は番茶でも玉露でもよいのですが、　「白折（しらおれ）」は茎の部分がありますので避けた方が良い印象でした。　黒豆や大豆茶もおもしろいと思います。

環境にも優しい急須

優しいのはその粉引きの白や手触りだけではないと思います。　お茶葉を残す事なくまるごといただきますので茶ガラも出す事も、もちろんペットボトルを使う事も最小限にできます。　環境に最も優しいお茶の使い方なのかもしれません。　女将は経験者として「お腹の環境に絶対にイイ」と自信満々に申しておりますが、それは個人の感想として(笑)。

手仕事の温かな魅力

急須本体と持ちそれぞれひとつひとつをロクロで形成して合体させて形を整え作る・・・文章でご説明すると実に簡単なのですが、これがなかなか技術と根気強さが必要なお仕事で、だからこそなのででしょうか手仕事ならではの柔らかなポッテリとしたラインが表現されている急須に仕上がっています。
粉引（こひき）とは素地の上から白い化粧土をかける手法なのですが、手仕事ならでは濃淡が素敵な表情を見せています。　またこの急須の粉引は、白が柔らかく見えるように焼成も調整してごくかすかにホンノリとベージュ色を感じていただけるようにしました。　落ち着いた光沢の少ないシックな白です。
また乳棒も先ほどご説明した通り、ひとつひとつ鎬を入れてデザインされて温かみを感じるデザインです。

機能的なデザイン

力が伝わる持ち手

急須の持ち手はあるていど長い方が良いのですが、そのかわり収納の際には邪魔になります。通販では写真とご説明だけですのでなかなか伝わりづらいもどかしさはありますが、短くても持つ力が伝わるように手でギュとつかめる個性的な持ち手のデザインです。

小さく収めるボディ

持ち手を持ちやすく短くできましたので、収納しやすくなりました。　またセットの乳棒を急須の中にスッポリ収まるサイズにしてさらに収納性を高めました。　スペースを極力抑えて乳棒も一緒に収納していただけます。

転がりにくい乳棒

陶製可愛い乳棒は鎬（しのぎ）を入れて手仕事の魅力を感じます。　また、横に面を入れて（面取りと呼んでます）転がりにくく工夫しているのが嬉しいですね。

持ちやすい蓋

外食の際に汁物の蓋が妙に持ち上げにくくて困ったご経験ありませんか？　　汁碗の蓋は大きいですが、それでも角度が悪いととても使いづらくなります。
急須の蓋の摘みなんてどれも一緒と思われそうですが、その太さや高さ形状は長い試行錯誤のうえに出来上がっています。　指で持ち上げた時に2本の指でも軽く確実に持てる事がとても大切なのです。

このページの和食器コーディネート

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