この記事のカテゴリー
吞兵衛を考える
和食器屋の休日・・・
氷上のチェス「カーリング」試合時間がと~にかく長いけどラクチン
何が良いって?
真面目に観戦してるように見える事と、忙しい女将は見ていられないので、文句は言われなくもないが言われにくい事
選手には申し訳ないのですが、日本酒などいただきながら
ちょっちょっチョォツ・・・などオジサンには理解できない展開ではビデオを止めてU^ェ^U のように頭を傾ける
亭主:ん~。。。
女将:お台所から手をふきながらドレどれ・・どこがわからんの?
(亭主ちょっと焦る・・)
女将:あ~~~~~っ!なに~ぃ?この顔のドアップ
亭主:い・・・いやいや。こ・・・これは現地TV局が勝手に・・・
女将:なんでそこでビデオ一時停止しとんの~?
亭主:このスキップの「表情」がね・・・ひょ「氷上」だけに・・・
女将:へぇ~それにしても綺麗なヒトじゃん(ダ洒落完全無視)
亭主:いや・・・つ・・・つまり可愛~いし・・
女将:やっぱりまたまた、そっちか~ぃ 素面(しらふ)で観戦しなさいよ!
呑兵衛について
スポーツ観戦はちょっと一杯しながらお家でゆっくりいう方も多いかと存じます。
私も実はお酒は弱いのに楽しい飲み事は大好きで、すぐ出かけるので「吞兵衛」と思われています。
呑兵衛(のんべえ)という言葉、一般的にはあまり良いイメージではありませんが、一般的には「お酒好き」や
アル中までいかないが少々だらしなくお酒を飲んでる人という感じでしょうか。
何軒もハシゴするお酒呑みの方も呑兵衛の範疇なのでしょうが、私のような好きな人間からすれば「人生でお酒を楽しんでいる人」というイメージですが皆様はいかがでしょう。
ところで「お酒好き」な方を表現する用語には
呑ん兵衛
呑み助
左党
酒客(しゅかく)
酒家
など色々な呼び方がるようです。
左党って何
「呑ん兵衛」に「呑み助」は昔からある男性の名前に引っ掛けた悪い奴じゃぁないがちょっと困った奴のようなニュアンス。ちょっとわかりにくいのは「左党」ですよね。 党は「徒党を組む」「政党」など仲間や集団の事だと思うのですが、左?
政治信条には左翼・右翼などがあるから・・・ますますわからなくなります。
先代(父)によると元々は左利きの事を指す言葉だったらしいのですが、大工さんは左手にノミを持って右手で金槌で叩くのですが、このノミを持つ左手を「ノミ手」と言ってそれが「飲み手」と発声が同じ「ノ・ミ・テ」という事で、それから紆余曲折お酒好きを左党というようになったんじゃ・・・という説明でした。
ではどこから党、つまり「嗜好する群れ」をなすようになったのかいまいち若い私は納得できないまま今に至っております。
それじゃ、左利きの大工さんならどうなんだなどツッコミどころ満載。
酒家や酒客
私の知る限り日本ではほとんど使わないのが「酒家」や「酒客」。 中華圏にご旅行に行かれた方はレストランが「〇〇酒家」などと銘打ってあるのをよくご覧になったと思います。
日本でも中華料理店は「酒家」と名乗ってるところが多いですよね。 昔から食事には酒が欠かせなかったのかもしれません。大酒のみという意味で日本で使われるようです。 酒客(しゅかく)もあまり使われていないようですが、どちらもお酒好きで、お酒に強い人というイメージですね。
酔っ払いについて
「酔いすぎ」の表現
酔いすぎてしまった」事や人を表現する用語も実に様々で
飲んだくれ
酔いちくれ
酔いどれ
大トラ
酔漢
「酒に強い・弱い」の表現
「酒に強い方」を表現する言葉に
酒豪
うわばみ
ザル
大酒のみ
上戸(じょうご)
「酒に弱い方」を表現する言葉に
下戸(げこ)
などという日本語があります。
この下戸という言葉、飲める人を上戸(じょうご)という言葉は知らなくても下戸は皆さまご存じかと思います。
これも所説あるらしいのですが、
身分(階級)制度があからさまな
時代に 大戸 上戸 中戸 下戸などに身分がわけられていて、祭事などで飲めるお酒の量も決められていた名残という説が有力のようです。
吞兵衛について
まぁホントに「お酒と人間」でこれまでご紹介した以上の沢山の言葉があるわけで、私たちがいかにお酒とともに生きてきたかを如実に物語っているかという証拠ですね。
お酒はホドホドに
実は私は大切な後輩をアルコール性肝炎で亡くした苦い経験があります。 兄弟親戚でもお酒で失敗している姿を幾度となく見てきました。
アルコールは潤滑油ではありますが、過ぎたるは身体に毒。 さらに「楽しいお酒」「同席者に嫌な思いをさせない」事を守るべきだと思っています。 それでこそ
「アタシ吞兵衛ですけど、それがなにか?」
と言えるのではないでしょうか。
などと言いながら、お酒に弱い私は湯豆腐などつつきながら、日本酒をチビチビ飲んで女将をからかいながら、大谷翔平君など応援しつつ身体を温める毎日です。
皆さまもどうぞ食卓を温かく楽しくお楽しみいただきますよう。
当店でもそんな温かに感じる酒器をご紹介しています。よろしければご覧ください。
それではまたお目にかかります。