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おもてなし
近年、東京オリンピック誘致で有名になった「お・も・て・な・し」。
この言葉、妙に響きが良いのですが・・・
先日ある工房にお邪魔すると、お部屋にこんな言葉が掲げられていました。
...
お茶を嗜む方なら皆様ご存じの「利休七ヶ条」
千利休(せんのりきゅう)が弟子から「茶の湯とはどのようなものか」と問われた際の利休の答えと伝えられています。
本来は茶道の本質を述べられた言葉だと聞き及びますが、私には「日本のおもてなし」の原点もあるように思えるのです。
●花は野の花のように
自然に咲く花の命を愛しみながら、その命の大切さを感じながら臨めという事のようです。
●炭は湯のわくように
炭を上手にお湯のわくようにつけるのはなかなか難しいもの。 炭は何の為にあるのかを考えなさいという事でしょう。
●夏は涼しく
●冬は暖かに
季節感を大切に、これは四季のある日本らしい言葉ですね。
●刻限は早めに
時間にゆとりを持って、という事は相手を尊重する事になります。
●降らずとも雨の用意
いかなる時も準備と用意を怠らず柔軟な心で。
●相(あい)客にこころせよ
相客とは同席した方々の事で、互いを尊重するという事でしょうか。
さて、私は凡人ですので凡人らしく素直にこんな風に勝手によんでいます。 関係者の皆様、失礼をお許しくださいませ。
●お花は至らぬ造作はせず、野に咲くように活けなさい
(いつも自然体で)
●炭はお客様をお待たせせず湯が沸くようにつぎなさい
(家族や友人などに目を配り)
●夏は庭に打ち水などして器も涼しく
(夏は器を含めた設えを涼しく)
●冬は器もお部屋も温かく
(冬はおなじく暖かく)
●時間にはゆとりをもってすべて準備をしなさい
(そのモノズバリ)
●用意は万が一を考えて怠りなく
(トラブルあってもあわてず)
●すべてのお客様に対して、またお客様同士も尊重しあいなさい。
(わけへだてなく尊重しましょう)
これ、毎日の家族の生活にも とても大切な事のように感じます。
日本には古来からこのようにして「おもてなし」の心が脈々と引き継がれていたのかもしれませんね。
いかがですか。
私たちがお家にお客様を招く際も、こんな想いでお迎えするとパーフェクトなのかもしれません。
オリンピックの「お・も・て・な・し」も大成功! なんて思ってまいます。