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お碗と湿気

本日は「お碗と湿気の関係」について・・・

また和食器は湿気に注意っていつものネタでしょ?:女将

いえいえ(^^; 本日は湿気と文化のお話。

(ここで女将は反射的に眠くなります)

どうしてお碗を使うのか

和食器の場合

ところで私たちが使う「お碗」

洋食器では滅多に見ない形、というよりまず見ません。

どうして?
↑チコちゃん(5才)風に読んでください

一瞬頭の中が白黒に変わった方、 TVの見過ぎです
(意味がわからない方はNHKさん「チコちゃんに叱られる」をご覧ください)

ちなみにチコちゃんの声はキム兄 (木村祐一さん)なんだそうで、よく考えたらガラス越しの匿名のインタビューはあの声ですね。

すいませんちょっと脱線しました。

で、答えは・・・?

エ?

わからない?

ぼ~っと生きてんじゃ・・・
(私には大切な読者の方にチコちゃんのようなセリフは恐ろしくて言えません)

でも店主は知っています

お碗の形を・・・
洋食器であまり見ないのは・・・
↑チコちゃん風に(しつこい!女将)

食器を手に持たないから

という事になります。
(諸説あります←NHKさん風に)

ナ~ンダぁ なんて言わないでください。

そうなんです。元々日本人は座ってお膳でいただいていたわけです。
器は全部、私共の膝くらいの高さだったわけで、
だから以前お伝えしたように世界屈指のお箸使いの上手な民族になったじゃぁないかと私は推測しています。

 

洋食器の場合

ではもうひとつ

では洋食器はなぜ手で持たないのか
どうして?

チコちゃんもきっと知っているでしょう
それは日本などと違って「多湿ではなかったからぁ~」

という答えにうなずいたあなたは賢いお方。

和食器が元々は膝の高さのお膳に並んでいたのに比べ、洋食器はもっと高いお腹か胸の高さで並んでいたわけです。

洋食器はテーブルに置かれていたんですね。
だから持つ必要がなかった。 (切っては口に放り込む肉食という事もあったと思います)

多湿が何の関係があるのよ?←女将

日本のように多湿だと家屋に床(高床)を作らなきゃいけない。

逆に乾燥していると床なんぞいらないからお家も元々は土間土足のまま。だからテーブルと椅子が必要だったんです。
床にそのままではね。

床から距離のあるテーブルがあれば、食器を持つ事(必要)がないというわけ。

つまり、

「お碗は湿気の産物」という事ですね。
↑諸説あります

「諸説あります」と「個人の感想です」は実に便利な言葉です。

和食器のお碗と湿気についてのまとめ

いかがですか?

日本は、特に大陸に比較的湿度が高いために地面から段差のある、つまり床下にゆとりある家屋を作らなければならなかった。 そのために畳など床から比較的低い位置での生活が中心となり、低いお膳ができて並べられたお碗などの和食器を手に持って口まで運ぶ習慣が根付いてきた。

対して乾燥した大陸などでは高床にする必要はなく、土足での家屋での生活になりお膳というより高いテーブルを使うようになった。 そこに並べられる皿などの洋食器はもともと高い位置にあるので、持つ必要はなくフォーク・スプーンなどのカトラリーで口に運ぶ習慣が主になった。

というのが私の推測です。

その他にも日本はこの「多湿」という気候だからこそ漆器が発展したともいわれています。 漆の「かわく」というのは水分と反応して硬化するという意味で、実は漆の器は多湿な方が作りやすい(かわきやすい)のです。

湿気は、「和食器を手に持って使う」という私たちの習慣を作り上げて漆器という和食器のジャンルも発展させたというお話でした。

 

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