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お魚と和食器
冬が終わり、春の声を聞いて、初夏を迎えると肌の露出も増えて店主は体重計が気になり始めます。
店主:ヴぅ~・・・
女将:どしたの
店主:ワンッ!
女将:ヨシヨシ、お座りッ!
店主:体重計に座れるかっ!
体重計の上で、昨年末からの数字の違いに愕然として思わず吠えたU^ェ^U 店主なのです。
イヤ・・・鏡で気づいてはいたのですが、長い事「ミナイフリ」して「アレは他人よ」と自分に言い聞かせて無視していたツケ
女将:節食できないんでしょ?ど~せ(n_n; んじゃお野菜と魚料理ネ、しばらく
お魚はね、良質なタンパク質にビタミン沢山でしょ、不飽和脂肪酸にぃ、DHA、EPA、などなど・・・
店主:あ”~やめてけれっ!いつからTV通販の回し者になったんやっ!
お肉料理だって脂身さえ気を付ければとは思うのですが、特に中高年にとって魚料理は大切な友なのかもしれません。
「魚」という字
ところで・・・
春を告げる魚ってご存じですか?
「春告魚」
昔は歌の文句によくでるほど日本近海で捕れていましたが、今ではほとんど輸入物になっちゃった
ニシンです。
では、魚へんに春と書くと「鰆」?
正解は「サワラ」ですね。
では魚へんに夏と書くと・・・
これ、
字体がなくって「魚夏」これで一文字なんですが
鰤(ぶり)の幼魚で「ワカシ」と呼ぶのだそうです。
それではお待たせしました!魚へんに秋と書くとぉ!
その通りっ! ご存じサンマ・・・
ではなく
「鰍」 かじかです。
お料理屋さんで鍋料理で時々見ますが、実は刺身で絶品だそうです。超ひょうきんな顔と動きの淡水魚です。
サンマは「秋刀魚」
冬と書くと
「鮗」 このしろ
お鮨屋さんでいただくコハダの大きくなった出世魚です。 不思議にコハダより大きいのにいくぶん安いんです。
お魚料理と和食器
よく「お刺身の器はどれがイイ?」というご相談を受けます。 ハンバーグやお肉のご相談はあまりないのですが、お魚も焼く、蒸す、煮る、揚げるなど様々に調理しますが、お問い合わせは煮物・焼き物・お刺身の順に多いようです。
煮魚・焼き魚の和食器
一般的には、お料理の温かさを大切にする事が多いと思いますので土物和食器(陶器)をお勧めしていす。
石物(磁器)の和食器ならば多少でも絵柄を施した器がより良いですね。 特に切り身ではなく焼き魚などの魚本来の姿がそのまま残っている料理ならば、曲線のしのぎ模様など波や水の流れなどを連想させる絵模様などが大変効果的です。ぜひ一度お試しください。
煮魚や焼き魚の場合は煮汁も含めて、お料理それ自体はどちらからというと暗色の場合が多いですが、その場合は粉引や磁器の明るい色の和食器をお選びいただくとよいでしょう。
長さは30cm弱で十分で、秋刀魚などはややはみ出すくらいが全体に動きを感じてよいのではないでしょうか。それでもお魚が大きいと感じる時は、お皿に対角線上に盛り付けます。 もちろんお魚を切り身にしてしまえば、お皿の形は自由自在ですね。
刺身の和食器
日本のお魚料理の王道。一番の贅沢とも言える刺身なのですが、これは前述の煮魚などと違って生切り身なのでお魚そのものの外見よりも比較的明るい色が多いですね。そこで私たちはお刺身にはお料理を引き立たせる比較的暗色の落ち着いた色の和食器をお勧めしています。
具体的には緑の織部焼や黒い和食器です。 また、刺身の場合は、新鮮さも大切になりますので、ガラス食器も含め光沢のある和食器で、冷感と新鮮さを強調するようにお勧めしています。 その意味では磁器もお薦め
ですね。
ちなみにこの記事を書いている今は、冬から春になったばかり。 比較的美味しいのは 鯛・鰆・鰹・鰤(ぶり)貝類ももちろん旬。みる貝なぞは品のある味でお薦めですね。 そこで 【おとなの和食器屋】さんすい ラインナップの中で魚というと、つい冬場の脂がのったのが・・・と思いがちですが、産卵期を前にした鯛など美味しくなるお魚もあります。
この時期は「桜鯛」と呼ばれてるほどですし貝類もとっても美味しくいただけます。
和食器の色合い
鯛(たい)や河豚(ふぐ)など白身魚を中心に盛り付ける際は、粉引きなどの白い器よりも黒や織部、飴釉などの暗色系がお薦めです。 色味がとても綺麗に見えます。 どうしても白系の和食器ならば呉須(青)や赤で描かれた絵物の和食器がお薦めですね。 料亭の河豚料理では色鮮やかな絵皿が使われる事が多いようです。
対して、鰹(カツオ)鰤(ブリ)鰯(イワシ)鯖(サバ)の赤い色や赤い色の混じる赤身魚は、白黒どちらでも綺麗ですが、濃い織部と赤い食材の相性は特に見事です。ぜひ一度お試しください。
お料理映えする器を選んで、素敵な食卓をお楽しみいただきますよう。
食器選び、女将と店主がいつでもお手伝いいたします。