大人の和食器屋さんすい
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器や料理を美味しく見せる色

食卓のマンネリ・・・

お料理を変えるか、器を変えるか、テーブル変えるか、

どれも面倒だしお金もかかるしぃ~・・・

え~イッ、いっそ食事の相手を替えるか~っ

それが一番面倒起こすわ (n_n;女将

そんな方々に、「明かり」を替えてみてはという【ご提案】。

温かさの単位

女将:温かさの単位? 摂氏や華氏でしょ、CとかKとか。当たり前です。

ハイ、確かに温度はそれですが、今回のは「見た目」の温度。

画像を取り扱う私共がよく使う言葉に「色温度」なるものがあります。

K=ケルビンという単位です。

もともと1800年代のイギリスの物理学者であるケルビン卿の名からとられた温度の単位との事なのですが、その単位が光の見た目の温度の尺度(光の色を定量的な数値で表現する尺度)として使われているものです。

例えば太陽光線は5500K(K:ケルビン)でこれから朝夕になると2000Kくらいなり。屋外の曇りなどは8000Kくらいになります。およそこんな感じでしょうか。

2000K 日の出や日の入り・焚火の炎
3000K 白熱電球
4000K 白色蛍光灯
5000~5500K 太陽光や 白色LED電球
7000~8000K 曇りの屋内外

お料理を美味しそうに見せるケルビンは

一般的に、お料理を美味しく見せる色は約3000K以下と聞き及びます。 これは使われている「電球色」の範囲で、温かさを感じる事と目(=身体)の緊張感が和らぐ色でもありますね。

一般的にレストランの特にテーブルへの直接照明のケルビンが低い(電球色っぽい)のはその為です。

特に秋冬は、蛍光灯を変えたり、LEDの色調節をしたりして電球色に近い色にすると心も体もお料理も和らぎますね。

照明器具のカタログなどでは、温かく感じるオレンジ色に近い電球色から蛍光灯のような青白い光までを先ほどお話ししたケルビン(K)という単位であらわしているのですが、3000K以下になると電灯色が赤めに目立ちます。

秋冬はこの電灯色を私たちは温かく感じます。 逆に暑い夏の盛りにはあまり見たくありませんね (笑)

ただ秋冬に限らず、お料理はどちらかというと3000K以下の電灯色がどう見ても美味しそうに見えます。こんな微妙な感じ。

●ケルビンが高い(蛍光灯のイメージ)

●ケルビンが低い(電球色のイメージ)

いかがですか。特に秋冬はやや電球色に傾いたくらいが美味しくいただけると思います。

特にこれからリフォームや新築、照明の交換をされる場合は、お料理の食卓は電球色にやや近い色をお選びになるとお料理を温かく美味しく演出することができます。 最近は色温度を調整できる照明も多いですので四季に合わせてぜひご検討・ご活用ください。

和食器の色

ちょっと脱線しますが食器の色も、この色温度によって微妙に感じ方が違うのは言うまでもありません。 一番の違いは土物和食器(陶器)と石物和食器(磁器)の違いでしょう。 特に白磁・青磁は一般的に緊張感を感じます。だからこそ伊万里焼のような絢爛豪華な色絵が映えるとも言えます。 対して土物和食器は、磁器ほどの色映えは正直難しいのですが、ゆったりリラックスした雰囲気は独壇場。

手前味噌ですが、当店の赤絵乳白磁シリーズは同じ石物和食器(磁器)でありながら緊張感をやわらげた「無添加のクリーム色」である乳白磁を使う事で、磁器の硬さや緊張感を感じさせない優しい雰囲気の器です。

電球色は温かい?

ところで、どうして私たちは電球色を温かいと感じるのでしょう?

女将:そりゃ電球は触ると熱いしぃ・・・蛍光灯は熱くないからに決まってる~♪

確かにそりゃそうですが (^^;、

電球色のLEDだって温かく感じるのはなぜでしょう。

古代の記憶

色々と調べてみると「大古の火の記憶」という説明が多いようです。 大昔、祖先たちは火を操る事で発展したのはご存じの通りですが、その温かい記憶が脳の奥深くに残っているという説です。

逆に、ペットたちのほとんどは火を見ると本能的に怖がりますね。 これも古代からの火山や山火事の記憶のなせる業なのかもしれません。

女将が「ア~ッ!」と叫ぶと、本能的に「ごめんなさい!」と言ってしまう店主と同じ。

それは本能ではありません、「経験と学習」です。←(女将)

波長の違い

もうひとつ、私が思うのは光の波長です。 私たちは赤外線という赤色よりさらに波長が長い目に見えない光を温かく感じます。
そこに近い黄(550-590 nm)、橙(590-640 nm)、赤(640-770 nm) nmはナノメートルで100万分の1ミリメートルです。

そこで私たちは温かく感じる赤外線に近い周波数の橙や赤に近い色に温かさを感じるという「古代の記憶」と通じるわけですが、これは私の個人的な推測です。

器やお料理を美味しく見せる色、まとめ

実際の温度と見た目の温度は単位が違うのですが、同じお料理なら電球色の方が、少し美味しく見える事がご理解いただけたかと存じます。 和食器については、白磁や青磁より陶器が温かく感じます。 食卓の証明や器選びのご参考になれば幸いです。

いずれにしても「光」も「器」も上手に使って食卓を楽しくしたいものですね。

最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。

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