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孫の手
私は日がな一日工房で作る皆さんの邪魔をしたり(笑) デザイン画を描いたりして過ごす事があるのですが工房の中には面白いものが色々あるのです。
時々可愛い「孫の手」が転がっています。
これなら背中のカユい所に手が届いてさぞかし気持ち・・・それにしては小さい?
陶芸をされる方ならご存じ、孫の手・・・ではなく「柄ゴテ」とよばれるもので、例えば口の小さな徳利など内側から手が入らない場合はこの柄ゴテを器の内側から、そしてもう片方の手で外側から挟むように形成します。どうりで色々な形があるわけです。この工房は自分で作っています。
では、これはナンでしょう?
そう
その通り! 孫が言う事を聞かないときにお尻を優しくぺんぺん・・・
違います!(n_n;ウソです(女将)
これはトントンと器をたたきながら形成する(締める)道具です。 ワサビのおろし板ではありません。 焼き菓子の型でもありません。
そういえば新種のキノコもありました
違います!(n_n;大ウソです(女将)
すいません。。。同じく叩いて整形する道具です。 写真の品は木のように見えて素焼きの陶器です。 おもしろいでしょ?
普段、工房の皆さんが多く使うコテはこんな感じですね
その他、私たちも時々使う丈夫な糸も使うんです。
もうご存じですね。 器をロクロから外す際に使う糸です。
余談ですが、お品のページで、テーブルとの接地面を「糸底」と呼んでいるのはこの為です。 これもちょっと技術が必要ですね。お茶道具としての茶碗では糸底を「畳付き」と言います。
このような様々な道具を駆使して、工房の皆さんは日々私たちの要求に応えてくれているのです。
そしてその道具は、プロの場合手作りが基本のようで、それぞれに使いやすい形や大きさの物を手先のように使いこなしているのです。 一口で手仕事とは言っても様々な道具を使っている事が多いんですね。