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楕円の和食器
女将は言います
楕円が一番盛り付けやすいわん・・・
これは女将の長~い年月の経験からの正直な感想なのです。
見て落ち着く楕円
ホントに突然(笑)ですが。
ここで、ちょっと目の運動してみましょう。
目をぐるりと回します・・・。どうですか?
あなたの見える風景の範囲に額縁を付けるとしたら・・・
そう楕円なのです。私たちは常に楕円の風景を見ているわけです。
だから、丸い皿をひとつだけ視界に普通に置くと、お皿の両脇に妙に間が空いて見えるわけです。
当たり前のように感じますが、真四角ではないんです。
ただ、丸い皿もテーブルでは斜め上から見ているので視覚的には楕円なわけです。
お料理を真上から見て褒めたり食べたりする人はいません。
ただ、それでも縦横の差が小さい。
そこへ楕円のお皿を見ると、視野の中で綺麗に同じ感じ割合で収まるわけです。写真は粉引楕円取り皿です。
これが楕円皿が視覚的に落ち着く一番の理由だと思っています。
そう、まるで小さな劇場のように・・・
ではその訳は
人間の視野の形
●丸い料理は少ない
卵などは丸いのですが、特にお肉やお魚(切り身を含む)など、特に主菜類に丸や真四角は少ないわけで、その意味でも楕円のお皿は盛り付けやすいという事になります。
●並べやすい
ある程度の水準の和食器や特にフレンチなどでは余白を十分に使い、大きなお皿で小さな(笑)お料理を盛り付ける事がほとんどですが、私たちの家庭料理で毎日それはちょっと現実的ではありません。
そこでお料理を簡単に並べるように盛り付けててお皿にうまく収まるのが便利となるわけです。
例えばこんな盛り付けのように
だから朝食や昼食のプレートがわりにも便利なわけです。
長い事このお仕事をさせていただいておりますが、真四角のランチョンマットにはお目にかかった事はありません。
横は、ほぼ肩幅でも奥行はやはりちょっと短い横長長方形。
以上のように、例えばカツレツにキャベツを添えても、餃子や刺身やお寿司を並べても、なんとなく楕円のお皿が簡単で便利となるわけですね。
もちろん大~きな丸いお皿でも綺麗に盛り付けられるのですが、たくさんの余白が必要になるという事なんです。和食器は丸くてもこの中に横長に配列しますよね。
視野のなかに綺麗に収まると落ち着く・・・面白いなと思います。
【おとなの和食器屋 さんすい】通販本店では数々の楕円の器をご用意しております。 冒頭でご紹介しましたように女将は楕円のお皿をイチ押ししています。
最初・・・というとつい丸いお皿と思ってしまいますが、最初ほど楕円が良いとの事です。
楕円の和食器、ぜひ皆様に沢山楽しんでいたければと思います。