白い部分の茶渋などの色素が気になる場合やカビが生えてしまった場合のお手入れ
和食器の取り扱いについて:お手入れ
白い部分の茶渋などの色素が気になる場合やカビが生えてしまった場合のお手入れは以下の作業を順を追ってお試しください。 色絵(赤や緑、金銀彩など)のついてない部分のみです
*塩で磨く
小さじ一杯くらいの食塩を色の付いた部分に付けて2.3滴の水を混ぜて指で強く擦ります。 落ちない場合はナイロンタワシなどを使ってください。 この方法は色素の付着に大変有効ですが、染込みにはあまり有効ではありません。 磁器系の器の付着汚れはほとんどの場合この方法で落ちます。
*食塩水で漂白
水1Lに付き大匙2杯以上の食塩を入れ完全に溶かします。 十分に乾かした(←大事です)器を入れ一晩置いてみてください。この方法は、染込みと付着の双方に有効ですが、後述の漂白剤にはかないません。 ただ、塩素系漂白剤の匂いは嫌いな方は一度お試しください。
*重曹できれいに
水1Lに付き大匙1杯程度の重曹を入れ火にかけます。 重曹が完全に溶けたらすぐに、十分に乾かした(←大事です)器を入れます。沸騰したら火を止めて一晩置きます。(心配な場合は1~2時間観察しましょう) 油しみの除去にも一定の効果があります。 尚、この方法は、器全体の雰囲気が若干変わる事もありますので、あらかじめご了承ください。
これで落ちない場合は以下の漂白剤(塩素系が多いです)を使う事となりますが、赤絵や特に金彩銀彩の器につきましては、ごく薄い溶液からお試しくださいますようお願いします。 赤絵や金彩銀彩の器に限らず、ご使用後の色に変化が出る可能性がありますので、予めご了承ください。
*台所用漂白剤で漂白
最後の手段です。漂白剤の仕様説明にしたがってください。 最初は少し薄めにご利用されることをお薦めします。 最初から濃くしますと、貫入(隙間)の部分だけ漂白されすぎて逆に白く目立ってしまったり、塩素の匂いが取れにくくなったりするからです。 少しずつ気長にお願いします。 油しみの除去にも一定の効果があります。 尚、この方法は、器全体の雰囲気が若干変わる事もありますのであらかじめご了承ください。