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知らないと損する和食器の道具使い
こんにちは、「和食器に使う道具」についてお話しさせてください。
最近は食器のお手入れも色々な洗剤を見る事ができますが、器の状態によって段階を追って身近な道具でお手入れをする事もできます。
このコーナーではそんな知らないと損な和食器の身近にある道具についてお話しさせてください。
身近なもので和食器のお手入れ
お塩は漂白に使える
お塩?
はい、お料理で使うあのお塩。 まぁ最近は「○○の塩」や横文字のちょっとこだわったお塩を使う方も増えているようですが、和食器に使うのは一般的なお塩です。
器の表面に着用した茶渋と汚れ(ステインと呼ぶ事もあります)は、お塩をスポンジや古い歯ブラシなどに付けて擦ってあげると意外に取れてくれます。表面が滑らかなほどよく落ちます。磁器(石物和食器)の場合は特に効果的ですね。
塩は塩化ナトリウムNaCl)でつまりClで塩素でできている固形物?ですので漂白作用があるわけです。
その他、フライパンやっオーブログンの焦げ付きや、食器や調理用具の殺菌など、用途は沢山あります。
普通の洗剤や塩素などに比べて、何より安全性が高いのが長所です。
重曹:スーパーマン的な和食器の救世主
重曹(炭酸水素ナト ウム)のNaHCO 3 ← この記号を見ると女将は反射的に眠くなります(n_n;。
ふくらし粉などとして昔か使われてきた重曹ですが、最近はお掃除の友として人気があります。
表面の汚れは「お塩 」 で落とせても染みはナカナカ難しいですね。
特に土物和食器は原則として吸水性が吸実性がありますので、この重曹が比較的に働きたくなります。
重曹は、この他にも塩と同じで汚れ落としや、さらに生ごみに振りかけておいて脱臭剤がわりに使えます。 和食器屋では長年お風呂に入れています。もちろん無臭ですが、いわゆるトロッとしたお湯になりますね。風呂釜のお掃除同時に同時にできるわけです。 お使いになる重曹はお口に直接入れない限り食用以外の安価なもので十分だと思います。
知恵と安心と安全と
いかがですか?既にご存知の方も多かったかと思います。 昔ならそれぞれのご家庭で伝えられてきた事なのですが、今は強い洗剤や漂白剤・食洗機が全盛で、便利さの中に「知恵と安心と安全」が埋もれてしまったような気がします。器を大切にして丁寧な暮らしをしていただければ嬉しいです。
特に土物和食器の使い方は、お買い上げになった食器やガラ食品の種類では少しずつ違う事もあり、ひとりくりでご説明するのは乱暴ですのでここではひかえさせていただきます。【おとなの食器屋さんすい】でお買い上げになった器によって個別にお取扱いのご案内をさせていただいております。
その他の便利な道具
重宝するサンドペーパー
【おとなの和食器屋 さんすい】から送られてきた器には、この道具は必要ありません。私共で綺麗にするからです。
土物和食器を陶器市や窯元などでお求めになって、大切なテーブルに深い傷をつけた経験はありませんか?
糸底・畳付き(テーブルとの接地面)が綺麗に処理させていない事が原因です。
また素地に含まれる粒が表面に大きく出ていてケガをしそうなくらい鋭敏な事もあります。
そんな時はサンドペーパーで磨いてあげます。 ただし光沢が大切な魅力になっているお品の場合は使ってはいけません。
DIYなどでサンドペーパーはばら売りしていますので、200~400番(裏に番号が印刷されています)を1枚お求めになっておくとよいでしょう。
ガタツキには砥石の出番
これまた【おとなの和食器屋 さんすい】から送られてきた器には、この道具は必要ありません。私共でほぼ完全にガタツキがないように調整するからです。
でもありませんか? 陶器市のテントなどで一目惚れしてルンルンで連れて帰ったら、ゴロン・カタカタカタ・・・ 何だか落ち着かない、アタシのような男前だけれど稼ぎが悪い亭主←嘘々(n_n)女将
そんな時は、仕方ありません。 諦めて使うかガタツキ直しに挑戦しましょう。 器を置いて動く方向があると思います、それとは90度(直角)方向に砥石を当てて糸底(テーブルとの接触面)を削ります。 少しずつ少しずつ慎重に。
削った後はサンドペーパーで綺麗に磨いてあげましょう。
どんなに気に入った和食器でも、見えない糸底(畳付き)が綺麗に処理されていないと困りもの。 ぜひ綺麗にして長く愛用したいものですね。
それではまた。