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織部(おりべ)考

織部とは


織部(おりべ)の・・・や織部釉(おりべゆう)の・・・

というとすぐに緑を思い浮かべる方が多いと思います。

織部の名の由来

ご存知のように

織部とは安土桃山時代の大名であり茶人でもあった古田織部という方の名に由来しています。

この方、かの千利休さんのお弟子さんで、自由かつ大胆、奇抜な風情を好んで、いわゆる「織部好み」といわれる器を指導して美濃(現在の岐阜県土岐市や多治見市あたり)で作らせたのが織部焼きと聞いています。

あらあら・・・という事は、織部って緑の釉薬の事じゃあなくって?

そうなんです

織部といっても黒織部・赤織部・青織部など色々。

私たちが織部と呼んでいるあの緑色はこの「青織部」という部類だそうで、そういえば九谷焼きの緑も「九谷青」と呼びますね。

つまり「織部焼き」とは本来は、大胆で自由で奇抜なデザインの古田織部さんが好んだような器の事をさすようです。

織部は大胆の代名詞

どうぞこれからは

「この器は大胆で織部らしいわねぇ」

なんて通っぽいご感想などご家族ご友人にもらしてみはいかがでしょう。

「アラ、その髪型! 織部っぽくて素敵」←大胆で素敵の意味

「アンタ、もう少しさぁ~織部ったら?」←大胆に自由に伸び伸びとやりなさいの意味

なんて事・・・ないか(^^ゞ

すいません。

織部の奥深さ


釉薬の濃さで変わる?

さて、和食器屋の織部釉のお品をお求めの方はお気づきかと思いますが

織部釉は良く見ると、薄緑色(黄緑)、濃緑色、群青色、乳白色とありますが、もしよろしければお手持ちの織部の和食器をご覧いただけませんか?

これは、詳しくいうと釉薬の中の銅の含有量によるものが一番大きいんだそうで、

含有量が少ないと明るい緑、多いと濃い緑→紺色→乳白色(結晶化)となるわけです。

どれが良い悪いというよりも作者が意図するところが出ているかが問題となるわけです。

織部コラム大皿

へうげもん

ところで・・・

へうげもん(ひょうげもん・剽げ者・剽げ物)と言う言葉があります。

「剽」という漢字は、どうも素早いとか身が軽いとかの意味があるようですので、剽げ者の場合は「アノ人軽いわねぇ・・」なんて時のあの軽さの事なのでしょうか。

「へうげる(ひょうげる)」とは、おどけた・ふざけたなどの意味があるようですので、「へうげもん」とはそんな人や物の事を指すという事になります。

以前、NHKBSのアニメで登場した「へうげもの」をご覧になった方も多いのではないでしょうか。

ところで、和食器屋にもいますよね「ひょうげもの」が・・・

織部焼きの語源となった武将で茶人の古田織部も実際に茶会で「へうげもの」と命名した器を使っていたそうで、彼のめざした価値を端的に表現している言葉だと思います。

よく「織部好み」という言葉を聞きますが、茶陶器では ゆがみ、ひずみを美ととらえた大胆なデザインのお品を指す事が多いようです。

そう考えると、さんすいのひょうげものは「織部好み」といえるのかもしれませんね。

 

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