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非効率のススメ
和食器屋さんすいのお昼時、横になっている店主
女将:ちょっと~ 起きてくださ~いっ!
店主:ン・・・あ~イヤイヤイヤ ちゃんと起きてるってばさ、ちゃんとスマホで仕事してるんだから。
女将:お目目がとろ~ンとなって、それでお仕事? 画面、暗いですけど。
店主:ちょっとトイレ・・・(スタコラと逃げる)
座り続けると恐い
数年前ですが、NHKさんの番組でオーストラリアの資料によると座る時間が1日4時間未満の人たちと比べて11時間以上だった人たちは死亡するリスクが40%も高まるそうです。
長く座り続けることで全身を巡る血流が悪化し狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、さらに糖尿病などのリスクが高まる。という報道を拝見してからというもの、怠け者店主はこれは「千載一遇のチャ~ンス」とばかりに、このニュースを吹聴して、できる限りグウタラ仕事をするようになりました。
机はスタンディング(これは腰痛予防も兼ねてます)で、時々寝室でごろりと横になってタブレット。 時々歩きながらスマホで作文。
これ、見た目には実に不真面目に見えますが、実は身体には優しい仕事術。
でも、この仕事方式にも欠点があります。
1.女将その他に「仕事をしていますよ」とアピールしなければ、ただ不真面目に遊んでいるか寝ていると思われてしまう。
2.集中力はやっぱり座っている時が一番出る(個人的感想)
3.時々本当に眠ってしまう。 時々ではありません←女将 (n_n;
この私のグウタラ仕事術は腰痛によるところも大きいのですが、いやぁそれにしても渡りに船、NHKとオーストラリアの皆様には感謝するばかりです。
一見、非効率に見える事
「時々立つ」
「机はできれば低くしたり高くしたりする」
「コピー機には遠回りして」
「トイレはできる限り遠くへ」
「TVのリモコンは離れた場所にワザと置く」
その他の非効率
「お~いそれ取ってと言われても聞こえないフリ」
「ア~忙しいぃ!と言いながら洗濯機とお台所の間を小走りする」
「午前様になったら、タクシーを遠くで降りて女将が眠ってしまうまで時間を稼ぐ」
このような非効率は、実は身体に優しい家族を思っている事になるのかもしれません。
非効率な和食器愛
私が好きなのは、最近流行りのオートメーションで効率よく安く作られた和食器ではなく、非効率でもできる限り手仕事で作られた和食器なのですが、それもこの祖先返りなのでしょうか。
手仕事の和食器をできる限り長く大切に使うと、なんだかホッとして(というより回数多く楽しく使うの結果的に一番節約になるのですが) 毎日が楽しくなるのです。
世の中が節約志向になると、TVなどの情報番組やサイトに様々なアイデアが紹介されますが、紹介される道具のほとんどがオートメーションの量産品である事が多いのに気づきます。 環境を考えてこれを大量生産のプラスチックから非効率ですが木製や陶磁器製に置き換える事ができないか、考えてみるのも身体と家族に優しい事でしょう。
まとめ
私たち人間は、実に長い間、狩りや農業をして暮らしてきました。
その長い歴史の中から見ればほんの一瞬の間に、世の中は分業された今。
私たちは毎日のように食べている例えばお肉をさばくところなんぞ見る事もなく、お芋を掘り起こすところも、魚をシメるところも見ないまま、店頭からお台所で調理して盛り付け、食卓に並べて命をいただいいます。
現代は、実に効率的です。
とても長い間狩りや農業を営む事に順応してきた私たちの身体や精神は、この急激な変化に耐えられなくなっているのかもしれませんね。
皮肉な事にその「効率的」な事に、私たちの進化がついていけなくなっているのだと思います。
そこであえて「ゆっくり」や「多少の無駄」つまり昔からのゆったりとした「非効率」を無意識のうちに求めているのでしょう。
「非効率」は私たちにとってある意味「自然体」であるのかもしれませんね。
祖先返りで健康になれるのなら祖先帰り大いに結構!
というわけです。
【おとなの和食器屋 さんすい】は、これからも良い意味で、非効率な和食器やガラス食器の魅力をお伝えしたいと思っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。