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巧房 (こうぼう/福岡市中央区白金)

博多の女性に絶大な人気を誇るお好み焼き店 外観にも目を奪われます。

博多の女性に絶大な人気を誇るお好み焼き店があると噂では聞いていた。その名は「好房」。
週末はもちろん、平日でも予約なしではなかなか座れない。
女将と訪れてみたのだが(もちろん予約と予約の合間に何とか入れていただいた)、まず外観内装が面白い。さすがはJCDデザイン賞入選の店舗だけの事はある。

しかして、そのお好み焼きのお味とサービスは

お料理は広島風だから味付け濃い目で確かに美味しい。トマトの入ったサラダやチーズと餅が入った「もっちり・・・なんとか」とかいう前衛的お好み焼きは絶品だった。
スタッフは全員男性、それも大変きびきびしていてつまり客がカンと言えば即座にキン!と響く感じ。そのカッコイイ男たちが寸晴らしい手さばきで鉄板料理を作りだす様は特筆に価すると思う。同性の店主でもホレボレするのだから女性はなおさらだろう。
女将と二人で3品食べて2品の飲み物で4000円しなかったのでびっくり。女将が妙に喜ぶ(^^;。

噂どおりのお好み焼き店、まず外観に目を奪われる

納得のいくお好み焼き店をというオーナーの厳しいこだわり

その好房のオーナーである岡田さんが、さらに納得のいくお好み焼き店を持ちたいと閑静な場所に構えたのが新店舗「巧房」。以前は米穀店だった古い民家を改装したそうで、米穀店の名前が外側の壁に残っている。シャッターも半分降りているのだが、これもデザインのひとつなんだそうです。
内装もシックで落ち着いた感じ。土壁や土間のような床、落ち着いた漆塗りのテーブルに座ると、心がすっと落ち着く。まさにお好み焼きダイニングと呼ぶにふさわしい雰囲気がある。ふと足元を見ると細いクリークの中で金魚が遊んでいる・・・。中庭の水槽と繋がっていたのだ。「なんという事でしょう」と言いたくなる。
器はもちろんの事、天井の扇風機(というより巨大な団扇が動いている)やトイレの洗面台やスリッパに至るまで、とにかく一つ一つに岡田オーナーのこだわりと空間デザイナーである上野 勝氏の非凡な才能を感じる店である。
もちろんこちらのスタッフも切れ味抜群の接客を見せてくれる。それでもオーナーは満足しないんだそうで、理想を常に追い求めている人らしい。 スタッフがオーナーの理想に近づいたときに、2階席をオープンさせるという頑固さ。参った。
ともかくこの「巧房」、接待に使えるくらい素敵な雰囲気を持った店。前述の好房が女性同士で沢山楽しく行くお好み焼き店なら、巧房は特別な人や軽い接待などで行きたい雰囲気のお好み焼き店