木製布目漆塗とんすい
もくせい ぬのめ うるしぬり とんすい赤と黒の二種が楽しいとんすい 軽快で保温性にも優れた木製ならでは和食器です
古来より多湿な気候であった日本では,恵まれた森林から採れる木材で器を作り、湿気によって硬化する漆の木の樹液を塗り重ねて染み込みを防ぎ強くする漆塗りの技法が発達してきました。
その「木」の持つ保温性や軽さなどの特徴を活かして、鍋物などの熱いお料理を取り分けて持つ木製としての和食器「とんすい」に注目してみました。 シンプルなデザインなのですが、本来強化の為に使われる「麻布」を表に見せて素朴な味わいを醸し出しています。黒に赤を塗り重ねた「赤漆」と赤に黒を塗り重ねた「黒漆」の二つの色でお楽しみください。
●販売を終了いたしました。生産者の高齢化によりこれ以上の生産が困難となりました。何卒ご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。
デザインの魅力
シンプルな形
形としてはとてもシンプルで、とんすいという種類の器の代名詞でもある取手(持ち手)は小さめです。 おそらくは陶磁器の品ですと横から見た時のこの長さでは短いと思われますが、このとんすいは100gと本当に軽く、ほぼお料理の重さだけを持ち上げている感覚です。 木製和食器ならではのシンプルで可愛いデザインだと思います。
布目の魅力
輪島塗りなどは、例えば重箱の角の部分などに麻布を貼り合わせて、更に漆を施して強化し布目が表に出る事はありません。 この木製布目漆塗とんすいは上から布目を表に出すことで素朴な味わいを感じる事ができます。 また取手(持ち手)部分はこの布目がある事で持ちやすく滑りにくい特徴があります。
木製和食器
木製の長所
何といってもその軽さは突出していて、このとんすいも約100gですので、例えば屋外へのキャンプなどでも気軽に持っていける軽快さと収納性があります。 また陶磁器に比べると木は柔らかいのですが物理的に強い(比較的割れにくい)のも強みですね。 木の素材は多孔質ですので細かな空気含んでいます。したがって陶磁器や金属製にくらべて保温性にも比較的優れています。
漆塗りについて
木地を乾燥させ、拭き漆で2回、砥之粉(石の粉末)に漆を混ぜて木地の細かな穴や木目を埋める。 全体を研ぎ滑らかに仕上げる。取手を付けて麻布を貼り赤黒赤など漆を3回以上塗り重ねます。合計8回以上の工程が日本の職人の手により分業で行われます。
普段使い用の和食器として作られるこのようなとんすいでさえこの手間をかけるわけですが、蒔絵を施した美しい輪島塗などの重箱となるとこの数倍の工程と時間をかけるわけで、高価になるのもうなづけますね。
木と磁器と陶器
プラスチックや金属は別として、木製・磁製・陶製の和食器の違いについて少しお話してみます。
木製食器の一番の弱点は手入れの面倒さだと思います。 今は何でも時短で食洗機に入れてスイッチを押せばよい便利な時代になりました。 もちろん女将も使っています。
漆塗りの食器は、スポンジで手洗いをして布巾で軽く拭いてほったらかし自然乾燥ですね。 この手間が絶対に嫌だという方にはお薦めしません。
高価で芸術的な蒔絵漆のお重箱となればお手入れは大変ですし、収納も乾燥しすぎないよう気を使いますが、元々は漆器も毎日の器。 このとんすいも毎日の食器として作られた漆器です。ぜひ楽しんでお使い頂ければと存じます。
このとんすいの和食器コーディネート
湯気の向こうに見える笑顔
布目の自然な味わいが、萩焼などの土物和食器との相性を良くしてくれています。ガラス食器ならば黒の根来との相性が良いと思います。
色とりどりデザート
色味がシンプルですと、食材の色映えは良くなるのですが、ご覧のようなフルーツ系のデザートを是非一度お試しください。赤黒どちらも素敵です。
●制作メモ
素材:ナツメ(棗)クロウメモドキ科の広葉樹で、比較的堅く重い事や彫刻材として高級工芸品や印鑑や根付あどにもよく使われます。
制作:日本製(石川県)
木製布目漆塗とんすいの大きさなど
直径12.5㎝×高さ5㎝と小さめですが、横から見るとふっくらとしたデザインで、その分満水で約300cc、布目の下までの八部目でも200cc強の容量があります。重なりも良好で、収納性に優れています。 大きさや全体的なイメージはおよそ統一されていますが、見込み(内側)の模様の多少濃淡ははっきりとした個体差があります。
眺めて持って優しく温かい漆塗りのとんすいで素敵な「日本の食卓」をお楽しみください。通販で大切にお届けします。
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