萩焼き木灰釉ご飯茶碗
はぎやき もくばいゆう ごはんちゃわん日本の土物和食器の魅力を詰め込んだ伝統の萩焼きのお茶碗です 「丁寧な日本の暮らし」にふさわしいアイテムです
萩焼きらしい細かな土のテイスト、木灰釉が醸し出す自然な緑、灼熱の窯で生まれるシックな桃色。 日本の土物和食器(陶器)本来の魅力をギュッと詰め込んだようなお茶碗です。
およそ1600年代から400年以上にわたって現在の山口県萩市や長門市一円で脈々と受け継がれている伝統の「萩焼」。 「一楽二萩三唐津」という有名な言葉に表されるように古くから茶道に使われる器として多くの茶人に愛されています。
一般的に萩焼は、京都の楽焼や佐賀の唐津焼と共に水分などをよく吸収する性質がある為に「萩の七化け」などと言われ、使っているうちに次第に変化をしていく事でもつとに有名ですが、このお茶碗は現代の生活に合わせるように吸水を抑える処理をしています。 それでも長い年月をかけてジワリと変化する様は、器を大切にしてきた使い手だけに許される最高のご褒美でもあります。
ありのままの自然を受け入れ、それを愉しむ・・・ 古代から厳しい自然と対峙してきた私たちに自然に備わった知恵とセンスではないかと私は思います。
陶の芸術としての魅力
様々な表情を楽しむ
木灰は私たち人間が釉薬として最初に発見した原料なのかもしれません。 自然な木灰ほど様々な木の成分がまじりあっているわけですが、それらが灼熱の窯の中でさらに土の成分と入り混じり流れる事でご覧のようなシックな色や流れなど実に味のある複雑な表情を見せてくれます。 本格的な土物和食器でなければ味わえない魅力でもあります。
萩焼らしい佇まい
このご飯茶碗は、土と釉薬の織りなす魅力以外にも萩焼らしい特徴があります。
磨く前の糸底付近に明るい茶色が見えますが、これは塩釉とよばれる釉薬でこのような色に意図的にされたものです。 どっしりとした高めの高台も萩焼の特徴で、皆様ご存じの切り高台は、藩の御用窯であった萩焼を庶民が使うにあたり切り込みを入れてキズものとして渡ったという説など諸説あります。女将などは、洗って伏せていた時に水が抜けるので便利などと申しておりますがそれはちょっと。
実用の器としての魅力
ご飯の量を楽しむ茶碗
【おとなの和食器屋】さんすいの萩焼きのお茶碗の多くが、いわゆる朝顔形の膨らみの少ないデザインを採用しています。 したがって例えば育ち盛りの思春期の男の子にはお薦めできなのですが、逆に「大盛でいただいても膨らみがないので実はそれほど多い量にはならない」という特徴もあるわけです。
使い続ける愉しみある和食器
「かどがとれる」という言い回しをしますが、古酒や黒酢などを長く寝かせる事でまろやかな味になる事など知られています。 私共も、土物和食器を長年使う事で、細かな凸部分が取れてなめらかに手触りが優しくなる事を「かどがとれてきた」と言ったりします。 このお茶碗も萩焼らしい細かな凹凸がありますが、やがてそれも優しく滑らかになる事は確実です。 色もややシックに変化していく事でしょう。 ただし数年以上大事に愛用されての事。 少し茶目っ気ある人生の相棒として傍に置いていたい和食器でもあります。 そういえばこの「かどがとれてきた」という言い回し、私たち人間に対してもよく使われる表現ですね。 「年齢を重ね、寛容になり、優しくなった」といったところでしょうか。 そうありたいものです。
この茶碗の和食器コーディネート
パートナー茶碗
今風の夫婦茶碗
以前は大小で夫婦茶碗を見かけましたが、現代では大きさにはあまり差をつけない萩焼の2色で「パートナー茶碗」にするのもお洒落で粋ではないかなとも思います。
お相手の好みがわからない時の、ちょっとしたプレゼントにハズレが少ないアイテムですね。 他の萩焼のお茶碗と同様、お遊びの抹茶碗としてお使いいただくのも素敵でしょう。
萩焼き木灰釉ご飯茶碗大きさなど
ひとつひとつをロクロで作る手仕事ですのでミリ単位の個体差はありますが、およそお茶碗内側の直径は11cmで深さは5cmほどですので、一般的な現代のご飯茶碗の大きさといったところでしょうか。八分目でおよそ180cc程度の容量です。 前述のようにご飯の量にかかわらず絵になるところも強味の和食器です。萩焼独特の比較的高い高台(足の部分)ですので、重なりはかなり安定しています。 釉薬・窯変についてはひとつひとつすべて違います。
店主の大切なお仕事
粗い砂を多くする事でご覧のような表情豊かなテイストを楽しめる萩焼きの和食器たち。茶席や昔の畳とは違い現代は主に木材のテーブルの上で使う事が主になります。 粗い糸底(畳付き)は、そのままでは大切なテーブルを傷めがちです。 ツルツルにはなりませんが、ご覧のようにサラサラな触り具合になるまで磨きあげてお届けしています。 同時にガタツキも綺麗に無くして、より落ち着いた佇まいの器にします。
萩焼の伝統を現代の生活に寄り添う形で表現しているこのお茶碗。四百年以上の歴史を持つ萩焼きの技法で、自然が生み出す独特の緑色やシックな茶色が美しいアクセントになっています。まさに「丁寧な日本の暮らし」といえるアイテムです。
木灰釉によって生み出される風合いは、その一つ一つが自然の芸術作品のよう。萩焼は茶道で長く愛されてきたことからも、その美しさと機能性が高く評価されています。また、「萩の七化け」と言われるほど、使うほどに色合いや質感が変わっていく特性を持ち、日々の生活の中で徐々に変化していく様子は、使い手にとっての小さな楽しみです。
このお茶碗は使い込むほどに愛着が湧き、長く使い続けたいと思えるような時間を超えた美しさを感じさせます。自然を愛し、日々を大切に過ごすあなたに最適な選択かもしれません。
土物和食器の魅力満載の少しだけ贅沢なご飯茶碗をあたなの食卓へ、通販で大切にお届けします。
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萩焼き木灰釉ご飯茶碗
はぎやき もくばいゆう ごはんちゃわん 1,800円(1,980 円 税込) 【ご予約】受付中
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