呉須赤絵花リム大皿

絵の魅力

濃淡の魅力

アップの写真をご覧いただくと、あら・・ピンボケ？と思われた方もいらっしゃると思いますが、これは安南手（あんなんで）などと呼ばれる事が多い意図的に滲んだ雰囲気を持つ絵付けです。もともとは安南（現在のベトナム中北部）から伝わった焼き物にみられる技法のひとつです。
洗練された呉須絵とは対照的なこの「濃淡」と「にじみ」がこの大皿にどこかしら肩の力の抜けた素朴な雰囲気を与えてくれています。

小さな花束

この大皿の絵の一番の魅力といえば3つの方角にベースの呉須青に黄・緑・金などの色彩で描かれた小さく群れて咲く野花や花束を思わせる色絵です。　決して艶やかな大輪の花ではなく、楚々と咲く可愛らしい小さな花々が想像されて思わず見入ってしまうのは私だけでしょうか。
呉須青の涼やかさ軽やかさ、色絵の可愛らしい華やかさの両方が描かれて、四季を問わず使ってみたくなる和食器に仕上がっています。

羽織裏の美学

お料理で隠れてしまう大皿の中心だけではなく、普段は目に触れない裏の部分にまで呉須青と赤の二色で模様を軽やかに丁寧に描いています。　お食事時だけでなく、お食事が終わった後も洗う時も収納する時、取り出す時も大切な「器を愉しむ時間」であって欲しいという願いの現れでもあります。

盛り付け上手な大皿

形で盛り付け上手

良くご覧いただくと形デザインとして、大皿のエッジから3cmほどまでが盛り上がったリム、その内側がなだらかなお料理を盛り付ける部分となります。サンドイッチとサラダ・ミートボールなど、比較的ボリューミーに盛り付けたい時は当たり前ですがこの立体的なリムを活かして盛り付けます

絵で盛り付け上手

対して、お料理の量が少なめか縦の高さを強調したいときは写真のパスタのように、リム内側の呉須絵の結界模様がとても効果的である事がご理解いただけると思います。

形としてのリムと絵としての呉須絵の2本のラインがある事で、お料理の多少や高低を自在に操れる実は盛り付け上手な二段構えの大皿なのです。

この大皿を使った和食器コーディネート

お料理に、その素朴な魅力と楚々とした花束で華をそえる和食器をあなたの食卓に。　通販でひとつひとつ大切にお届けします。