萩焼ロクロ目平茶碗
はぎやき ろくろめ ひらちゃわん







茶席で使われるような品格のある萩焼の茶碗 普段の食卓で「ささやかな贅沢」を愉しむ和食器です
山口県萩市で受け継がれてきた伝統工芸「萩焼」の中でも、土の力強さを映す作風が「鬼萩(おにはぎ)」です。本作「鬼萩ロクロ目平茶碗」は、口径14㎝・高さ6㎝と程よい大きさ。ろくろで一気に引き上げた大胆なロクロ目が特徴で、伝統工芸士の手仕事の力強さと土の息づかいをそのまま感じることができる茶碗です。
鬼萩の魅力は、粗い土肌と器の白釉から生まれる景色・細やかな貫入・釉薬の流れやたまりなど、焼き上がりが一つひとつ異なり「一点もの」としての個性を楽しめます。さらに、使うほどに茶や湯が染み込み、色艶が深まる「萩の七化け」と呼ばれる変化も魅力の一つです。
茶道の茶席にふさわしい品格を持ちながら、日常使いの器としても活躍。抹茶碗としてはもちろん、煎茶や珈琲の器、毎日のお料理の小鉢やデザート碗として幅広く楽しめます。普段の食卓に取り入れることで、普段の何気ない日常を贅沢な時間に変えてくれる事をお約束します。
「和食器」「茶道具」「贈り物」「普段使いの萩焼」をお探しの方に特におすすめの一碗。贈答用としても、自分へのご褒美としても価値ある逸品です。ひとつひとつ心を込めて丁寧に包み、大切にお届けいたします。
形を愉しむ
ロクロ目の大胆さ
この茶碗の最大の特徴は、一気に引き上げられたときに生まれた力強いロクロ目。
段々に重なるような削り跡は「偶然」ではなく「意図された大胆さ」で、手仕事のリズム感と勢いがそのまま形に刻まれています。それが器に生命感を与え、静かに置かれていても動きを感じさせる陶芸の確かな技術に裏打ちされたセンスの賜物です。


すぼまりから広がる安定感
この茶碗を横から見てみましょう。
胴の部分はきゅっとすぼまり、口縁に向かって大きく広がる造形。この対比がどっしりとした安定感と、開放感ある軽やかさを同時に生み出しています。
持ちやすく、口当たりも優しく、見た目の美しさと実用性を兼ね備えたデザインの和食器といえます。


高台に宿る萩の美意識
やや高めに作られた萩焼らしい高台は、器を持ち上げやすくすると同時に、全体のシルエットを引き締めています。この高台があることで、器全体が浮き上がるように見えて食卓での「お料理の舞台装置」のような役割も果たしてくれるのではないでしょうか。 高台の一部が切れている特徴的な「切り高台」には諸説ありますが、私たち日本人が持つ「詫び寂び」そして「足らざる事を知る」という古人の教えだと私は勝手に思っています。


「平茶碗」としてのバランス
口径14cm×高さ6cmという寸法は、茶碗としてはやや平たく、食器としては鉢にも近い形。お茶のお碗なら「夏茶碗」と言われる形ですね。 「茶席にも、普段の食卓にも」 という二面性を持っていてデザインとしてもモダンに感じます。
抹茶の緑を美しく映し出すと同時に、副菜やデザートを盛っても不思議と馴染み、和にも洋にも調和する柔軟性があります。


味わいを愉しむ
土が生み出す素朴な温もり
鬼萩の魅力は、何といっても粗めの土と釉薬の重なりから生まれる素朴で力強い肌合いです。手にすると土の温かみが伝わり、料理やデザートをより“自然体”で楽しませてくれる和食器ですね。


釉薬の景色が描く表情
白釉が軽く掛けられ、流れも景色となっています。ところどころに現れる釉肌の縮れや光沢、貫入(かんにゅう)の繊細なひび模様。 どれも人為では作り出せない偶然の美で、ひとつひとつの茶碗に違う表情があります。

萩の七化け(時間が育む味わい)
鬼萩は使い込むほどに表情が変わる「萩の七化け」の代表格。お茶や汁物が少しずつ貫入に染み込み、色艶が深まり、落ち着いた味わいに育っていきます。日々の暮らしの中で器が“ともに歳を重ねていく”ような楽しみが味わえます。
魯山人の眼で味わう鬼萩茶碗
「器は料理の着物」と語った陶芸家であり美食家としても知られる北大路魯山人(きたおうじ ろさんじん)。 器はただの入れ物ではなく、料理を引き立て、食べる時間をより美しく、豊かにしてくれるものだと考えていました。
もし魯山人がこの器を手にしたら、きっと「料理もお茶も、この器に盛れば生き生きと輝く」と語ったことでしょう。抹茶の緑はもちろん、日常の煎茶や珈琲でも美しく映え、ちょっとした料理を盛り付けるだけで、食卓が豊かに見えます。
茶席で用いられるような品格のある器を、普段の暮らしに取り入れる。その小さな贅沢が、魯山人の言う「美しい食の時間」につながるのかもしれません。
抹茶デザートはもちろん、普段のお茶や珈琲、ちょっとした料理を盛るだけでも、食卓が不思議と上質に見えるのは、この器が持つ存在感のおかげ。茶席でも通用するような茶碗を、あえて日常で楽しむ・・・それはまさに“小さな贅沢”ですね。
萩焼ロクロ目平茶碗を使った和食器コーディネート
鯛茶漬け
気のおけない友人と囲む昼の食卓。萩焼の碗に盛ったのは、新鮮な鯛をのせた鯛茶漬け。香り立つだしを注げば、器のやわらかな土味が一層料理を引き立てます。脇には旬の野菜を使った小鉢を添え、素朴ながらも贅沢なひとときに。器の温もりと食材の瑞々しさが重なり合い、自然と笑みがこぼれる・・・そんなおうちでのおもてなしです。

抹茶のデザート
友達を我が家に招いて、気軽にお茶を楽しむ午後。萩焼の碗に抹茶わらび餅を盛り付け、透き通るグラスに冷たい緑茶を注げば、日常の中に小さなご褒美の時間が生まれます。おしゃべりに花を咲かせながら、やさしい土の風合いを持つ器に心がほっと和み、青もみじの彩りがテーブルを一層爽やかに演出してくれる・・・そんな幸せなひとときをご一緒に。

萩焼ロクロ目平茶碗の大きさなど
口径14㎝・高さ6㎝、程よい大きさの「鬼萩ロクロ目平茶碗」。萩焼の中では比較的薄手に作られていて、比較的軽く手の中での収まりも良く、普段のお茶や珈琲、料理の小鉢としても使いやすい一碗です。
写真のように、質感はほぼ同じですが細かな大きさの違いがあります。 特にロクロ目は一つ一つ違う表情を見せています。 複数をお求めになりますとその違いが愉しめます。
比較的に重なりも良く、数客揃えてもかさばらず収納しやすいのも魅力。家族分やおもてなし用に揃えていただいても、日常で気軽に活躍します。
糸底(畳付き)は店主ができる限りなめらかに磨いてお届けします。







茶席で使われても遜色ない品格を持つ和食器を、あえて普段の食卓に取り入れる・・・それがこのお茶碗の贅沢ではないでしょうか。 副菜や煮物、サラダ、デザートにと、使い道はさまざま。日々の暮らしに、土のぬくもりと日本の職人の「手仕事の美」をお届けいたします。
昨今の ともすれば画一的で綺麗な和食器に、何か物足りないとお考えのあなたにはぜひ一度お薦めしたい茶碗です。
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萩焼ロクロ目平茶碗
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