赤絵三弁花中皿

大胆さは「器の力」

絵を切り取る大胆なデザイン

ちまたにある殆どのお皿は丸いお皿の中に大きく花の絵を描くデザインを選ぶと思いますが、このお皿はその絵柄そのものを切り取ってデザインしています。　もちろんお料理の量は直径１３～１４㎝の範囲での盛り付けでこれはもう小皿サイズに四方に突き出たリムがあるというイメージなのですが、逆に花弁の絵が切り取られる事で、このお皿は強く可愛らしいインパクトを私たちに印象づけています。

大胆な赤使い

花弁の一か所の赤濃(あかだみ)の部分と淡い他の絵柄との対比がとても素晴らしく、濃い赤を施す事で、他の絵が柔らかく見えるのは、このお皿の大きな魅力の一つだと思います。
また「色には見た目の重量」があって、例えば真白と漆黒の器があれば黒が見た目重く感じます。　このお皿を見てみると赤濃の部分は小さく、見た目の重量バランスに配慮された絶妙なデザインだと感じます。

素朴さは「器の優しさ」

優しく素朴に見せる筆遣い

鉄釉でさらりと描かれた輪郭は筆先で消えてしまう程の濃淡。　お花の中心もシックな黄色づかいで日本画を見るような素朴な魅力があります。

土物和食器らしいテイスト

手触りは滑らかながらもゴツとした質感や、あちらこちらに見える小さな鉄紋。　ごく薄らな桃色のグラデーションを見せる窯変（ようへん）など、土物和食器ならではの心に優しい魅力ある和食器です。

テーブルに優しい足

通常は窯の中で器を支えるのは丸い高台や足なのですが、その為に窯の棚板との接地面つまりご家庭でのテーブルとの接点は無秞となります。というわけで店主は

この中皿の和食器コーディネート

海山の幸に感謝

土物和食器だけでまとめてみましたが、同じ萩焼きの優しい素朴な窯変の赤を対角線に、力強い赤を右手前に置くことで全体が落ち着いたイメージになりました。　鮭以外は個人的に好きな食材ばかりで(笑)思わず手がでそうな撮影でありました。

花とお茶を愛でる時間

このコーディネートは赤絵花一輪土瓶湯飲みセットのページをご参照ください。土瓶セットとは物の見事！な相性です。

大胆にデフォルメされた小さな花びらのデザインが特徴のこの中皿は、ゴツゴツとした質感と土物和食器らしい味わいが魅力の逸品です。

機能的には必要のない”無駄”なデザインかもしれませんが、心を和ませ、楽しみを与えるという点では、価値ある”無駄”と言えるでしょう。 そのような”無駄”とも思えるほどの大胆な形状と可愛らしいデザインが、見る人の心を引きつけます。ゴツゴツとした質感と土味、そして水墨画のように軽やかな筆さばきで描かれた花の絵には、素朴な温かさが感じられます。

日常の食卓で取り皿として、またはお茶うけとしても使える、おススメの和食器を通販で大切にお届けします。