灰釉レモンの楕円小皿（磁器）

レモンデザインを創る

レモンの形

ご覧のように全体として楕円でもちょっと端が軽く尖ったような自然なレモンの形のデザイン。小さいとはいえ盛り付けていてとても落ち着きます。理由のひとつは楕円の効用なのでしょう。　別ページ女将のおもてなしの「楕円の和食器」でも詳しくお話ししているのですが、私たちの視覚範囲の形と同じ楕円は安心感があってお料理を並べる方向が1方向になりますので、丸い食器に比べると盛り付けやすくなります。裏を見るとしっかりとした高台（足の部分）もレモン（菱形）に似た形です。

果実の一粒

レモンの形のお皿なら沢山あるのですが、この小皿はレモンひとつひとつの果実の粒まで見事に表現されています。フランス語のmotif（モチーフ）という言葉がありますが作者の才能の一端が垣間見えるモチーフ力にあふれた和食器ですね。　そういえば内側の中心にもレモンのような菱形、粒のひとつひとつにもレモンが見えます。

古有田焼の再現をめざして

有田焼の歴史

16～17世紀に朝鮮から渡来した陶工：李参平らによって現在の佐賀県有田町の陶石の発見とその優れた技術で生み出された有田焼。日本で最初に磁器が生み出された産地といわれています。　現在は、熊本県天草で採れる陶石をほぼ使っていますが、当時は今も残る有田の磁石場で採れる材料を使っていたと伝わっています。　詳しくは 店主・女将のつれづれ話しより「有田 和食器の源流探訪」をご覧ください。

エッジ、鉄の魅力

古い有田焼を拝見すると、現在のように材料の精製技術が進んでいなかったために鉄などの不純物を取り切れず当時人々が目指していたいわゆる純白とは言えないテイストなのですが、現代の私たちにとってそれが逆に味のある土物和食器（陶器）のような侘び寂を感じる温かい印象を受けます。
作者は、エッジに見えるナチュラルな鉄の流れなどを通してこの古い味のある有田焼のテイストをめざしたいと努力を重ねています。

このページの和食器コーディネート

リンクしているお品は、コーディネートした時点で通販でお求めいただける和食器やガラス食器です。
一部は、販売予定や販売終了をしてしまう事もありますのでご了承ください。

梅の香を楽しむ女子会

詳細は灰釉輪花小湯呑みのページをご覧ください。

織部鉄絵丸大皿

大人の削り箸　　　胡桃の箸置 ノーチェ

レモンをインスピレーションにしたデザインが特徴のこの小皿、サイズが可愛らしくレモンをギュッと絞ったような果実の鮮やかさを連想させる爽やかな和食器です。

一目見た瞬間に、レモンの形が特徴的な楕円形の小皿が目に入りますが、お料理やお菓子を盛り付けてみると、それらが自然に馴染んでいるかのように見えます。レモンの果実を表現するような網目模様と、レモンの形状、さらにエッジを飾る鉄釉のナチュラルな風合いが、非常に印象的で調和しているからです。

この小皿は、革新的なデザインセンスと共に、古き良き有田焼の魅力を再現することを目指した作家による傑作です。普段の生活で使用する器としてはもちろん、パーティーなどの場でも取り皿やソーサーとして目を引くこと間違いなしの、愛らしくて魅力的な和食器を通販で大切にお届けします。