赤絵三弁花小皿
あかえ さんべん はな こざら赤絵の愛らしいアクセントが映える三弁の花形小皿 自然な筆使いによる鉄絵と、土もの和食器特有の温かみを持つ質感も魅力の小さな和食器
繊細な花びらを大胆で洗練されたタッチでアレンジした小皿です。手触りは滑らかなのですが土物和食器特有のぬくもりを感じさせる質感がとても魅力的。 目を引く大胆な赤絵のワンポイントは不思議な事にお料理やお菓子の邪魔をせず、元気をくれるような存在。 主役を囲むようにサラリと見事に描かれた鉄絵のラインと召し上がった後に現れる可愛い花芯・・・どれもが盛り付けからお皿を洗うまで楽しめてしまう小さいながらも魅力ある和食器です。
●色目は静止画をご参照ください。
テイストの妙
滑らかさと立体感
光の中に照らしてみると感じるゴツとした細かな立体感。 実際さわってみると小さな凹凸が感じられます。この小皿にどこか素朴で力強さを感じるのはこの立体感に他なりません。 透明釉を全体に施していますので、表面はツルツルに近い優しい触り心地です。
土物和食器物ならではの鉄紋
千度を超える窯のなかで、融点の違いから鉄分はそこかしこに顔を見せて、土物和食器ならではの表情をみせてくれます。この鉄紋の風景にどこからしらホッとする感覚は私たち日本人の感性なのかもしれません。
まさに土物ならでは。触れると滑らかながらも、どこか素朴で力強さを感じさせる質感、ここかしこに散りばめられた鉄紋、微妙に変化する桃色のグラデーションなど、心に優しい魅力を持った逸品です。毎日の食卓にこの皿を取り入れることで、ふとした瞬間に穏やかな喜びを感じられるでしょう。
デザインの妙
大胆な形デザイン
食卓を彩る小さな芸術作品です。一般的な皿が円形の中に花の絵を描くのに対し、この皿は花そのものを形にして切り取ったような大胆なデザインを採用しています。サイズは小皿ですが、その花形のリムが四方に広がっており、食事を盛り付けた時のインパクトは強く、愛らしさを感じさせます。
赤さのバランス
赤い彩りが添えられた花弁は、この皿のセンターピースです。それは他の色との対比を鮮やかにし、絵柄全体を柔らかく、そしてエレガントに見せてくれます。色は視覚に重みを与えるもの。この皿では、その赤いアクセントは計算された配置で、全体のバランスを見事に保っています。
色彩の妙
お料理やお菓子を盛り付けた際の姿をご覧いただくと、これほど特徴的な形デザインと大胆な赤を使っているにもかかわらず心地よく主役が収まっている印象です。
それは後述します素朴な質感だけではなく、柔らかな鉄絵の濃淡や花芯にあしらわれたシックな黄色。 同じく赤でもこの皿の赤は強すぎず、どこか懐かしさも感じさせる深みのある色合いで大人チックな地味な赤を使う事で、温かみを引き出しながらご覧のように主役を見事に引き立てているのです。
小皿の足のお話し
皆様の大切なテーブルを傷めない為にも、本来和食器の裏面にも釉薬を施すのがベストです。しかし、高温の窯の中では、特に土物の器は形が歪むことがあります。また、通常の高台や四つ足では、底を削って平らにする作業が必要不可欠です。わたしたちは和食器の足の裏を削り磨いて精密なバランス調整と滑らかさを追求しますが、釉薬を施した完璧な滑らかさには及ばないのが現実です。
そんな中で、三つ脚のデザインはただ美しいだけでなく、実はとても実用的な秘密があります。四つ脚やそれ以上の数の脚や丸い高台は、どうしてもガタツキが発生します。 そこで脚の裏を削ります。削ると釉薬も削ります。ところが三つ脚の器は構造上まったく削る必要がないのです。 つまり脚の裏の釉薬がそのまま残り、テーブルに対して優しく接することができるのです。
道具土という特殊な素材を使い、器を浮かせて焼成することで、脚裏まで均一に釉薬をかけることが可能になります。これにより、テーブルに優しく、安定感のある和食器を実現しています。
三つ脚の間に見える無釉の丸い跡は、この特別な道具土を使用した証であり、その独特の美しさは、和食器の繊細な美意識と職人の手仕事に対する敬意を感じさせてくれます。手間を惜しまずに作り上げられたこの和食器は、まさに「縁の下の力持ち」であり、その洗練された機能美を毎日の食卓で感じることができるでしょう。
赤絵三弁花小皿の和食器コーディネート
赤と緑の大人のテーブル
土物和食器ならではの暖かさと赤や緑の醸し出す、静かな華やかさが感じられるテーブルです。
この小皿が白地の分だけ、本来は主役であるはずの織部の長角皿より前に出ている感じですね。それも悪くないと思います。
ゆったりと和のティータイム
急な来客や、気のおけないお友達とのテーブルは、少しあわてます。そんな時は器のチカラ、というより器と一緒にお料理やお茶や会話を楽しんでいただきたいものです。
私的な幸せテーブル
このコーディネートは 織部しのぎ汁碗 のページをご参照ください。
赤絵三弁花小皿の大きさなど
小さな豆皿と普通の小皿の間のサイズ感で、最も長い部分が約12.5cmから13㎝あります。和皿らしくやや深みがあり、お醤油を注ぐ小さな皿としても最適です。小さながらもしっかりとした脚があり、収納時には綺麗に重なってスペースを取りません。脚の先まで丁寧に釉薬が施されているので、テーブルにも優しくお手入れも簡単です。一つ一つが手作業で作られているため、全く同じものは存在しませんが、写真でご覧の通り、一貫した雰囲気です。
日本の四季を感じさせ、季節の移ろいと共に様々な料理を楽しめ、お使いいただく毎に感じる上質なテイストが日常に彩りを加える小さな逸品の和食器です。
おつまみや、ちょっとしたデザート、季節の小鉢料理を彩るには十分な深さと広さを持っています。また、日常使いはもちろん、特別な日の食卓やおもてなしのシーンでも、その存在感を放ちます。
この小皿は日々の食生活に小さな幸せと彩りを加えることができるでしょう。使うほどに愛着が湧き、手放せない一品になるはずです。手に取るたびに、その美しさに心が和み、食の時間がより豊かなものとしてくれる和食器です。
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赤絵三弁花小皿
あかえ さんべん はな こざら 1,800円(1,980 円 税込) 残りあと6個以上です
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