萩焼白掛け片口豆鉢
はぎやき しろがけ かたくち まめばち







優しくてどこか懐かしい萩焼きのやわらかなテイストそのままの可愛い片口小鉢 テーブルに置いてふれてみるとさらに「ホッ」とする温もりを感じる小さな和食器です
小ぶりなこの和食器の中には、ひとつの「美」が宿っているようです。
白掛けのやさしい釉薬に包まれた味わい深い片口のこの豆鉢。 萩焼の中でも「鬼萩」と呼ばれる技法を用いて、ざっくりとした土の質感とひび模様など表情豊かに創造される素敵な焼き物です。その自然な味わいは、まるで器が息をしているかのよう。
特に目を引くのは、なんとも愛らしいこの“かたち”。 長年、萩焼の伝統を守りながらも、現代の暮らしにそっと寄り添う感性をもった職人の手ならではの噐でしょう。 実用性だけでなく、器そのものがひとつの「かたちの作品」として完成されています。 「アートとしての完成度の高い日常に使う和食器」と言えます。
片口のデザインは、ちょっとした副菜やドレッシング、小鉢使いにも重宝しますこの器のような存在感をあわせ持つと、食卓にひとつあるだけで、料理がぐんと引き立ちます。 使い込むうちに、器が育ち、あなたの食卓だけの景色になってゆきます。
贈り物にも、自分へのご褒美にもぴったりの一品。 ひとつひとつ、丁寧に梱包して大切にお届けいたします。
●今回の入荷品は白色と灰色の二択とさせていただいております。
この二つの色とも釉薬は同じで、窯での位置が違うだけで偶然生じたものです。 一般的には灰色の出る確率の方が低いので希少ともいえるのですが、次回どうなるかは窯の神様次第といったところです。 ご理解をお願い申し上げます。




釉薬や形デザインの魅力
白掛けのやさしさ
伝統的な「白掛け釉」を施すことで、やわらかく上品な表情に仕上げいます。
少し透明感のある釉薬が、下地の土の風合いをほんのり浮かび上がらせ、自然な奥行きを生み出しています。 使い込むうちに貫入(かんにゅう/細かなひび模様)が目立ち始め、時と共に深みのある表情へと“育つ”愉しみがあります。


片口の流れるフォルムデザイン
一つ一つの手作りが、左右対称ではない自然なゆらぎのあるフォルムを創りだしています。
「片口(かたくち)」の形は注ぎ口があるため、液体を注ぐのにも適し、汁気のある副菜やタレ入れにも便利ですが、それだけではない飄々とした形デザインの面白さがあります。
リム(縁)には波のような表情があり、控えめながらも独自の存在感を放ちます。
デザイン全般に現代的な感性も感じさせる洗練されたバランスで、和にも洋にも馴染む万能型といえそうですね。


技法と伝統による肌合い
鬼萩の力強さと温もり〜
「鬼萩」と呼ばれる、土味を強く感じさせる技法で制作。粗めの土を使い、野趣のある風合いを表現しています。萩焼の産地・山口県萩市を中心に受け継がれてきた伝統技法を継承する職人による制作で、土の表情や焼成の妙味、そして釉薬の調和が一体となり、器そのものが“語りかけてくる”ような味わいがあります。


日常にもおもてなしにも
主な用途は副菜鉢としてひじきの煮物、きんぴら、和え物などにぴったりのサイズ感。
ソース・タレ入れとして:ポン酢やゴマダレ、ドレッシングなどを入れても、注ぎやすい片口。
といったところでしょうか。
ちょっと番外編ですが、小さな花器や器飾りにも:野の花一輪や、小さな花束や小物を添えて食卓に飾ると器として使っても見劣りしない存在感があります。
いずれにしても、日常に静かに溶け込む存在。 料理を引き立て、食卓の雰囲気に「品」と「温かさ」を添えてくれる。けっして派手ではないけれど、長く寄り添いたくなる・・・そんな器です。


萩焼白掛け片口豆鉢の和食器コーディネート
食卓に季節を映すなら、器選びもまた大切な所作のひとつですね。このコーディネートでは、萩焼白掛け片口豆鉢がそっと主役に寄り添いながら、全体をやさしく引き締めている印象です。
器同士が引き立てあうバランス
白掛けの柔らかな色合いと、ややざらりとした土の質感が、ほかの器たちとよく調和しています。
たとえば、四角皿に盛られたローストビーフと彩り野菜。こちらの角皿はモダンでシャープな印象ながら、白と焦げ目の絶妙な釉薬が、萩焼の白と美しく響き合います。
そして、やや深めのご飯茶碗には黄土色系の焼き締め風釉薬が使われており、土のぬくもりを感じさせつつも重たすぎず、白掛けの片口豆鉢としっかり対話しています。
小皿とガラスで抜け感を
漬物を盛った小皿は花びらのような形と赤い縁取りが印象的で、食卓に可憐な華やぎを添えています。また、モダンなフォルムのガラスコップが加わることで、全体の印象にすっきりとした“抜け感”が生まれ、古典的な和だけではない軽やかさを演出しています。
テーブルマットの色にも気遣いを
赤と紺のテーブルマットは、食器の土の色や白釉の色を引き立てつつ、落ち着いたコントラストを生み出しています。どちらも少しくすんだトーンで、器たちの存在感を邪魔せず、品よくまとまっています。
伝統と現代、素朴さと洗練がうまく共存したコーディネートは、ご家族やお友達、お客様にも印象深く映ることでしょう。
萩焼片口豆鉢は、その柔らかな輪郭と控えめな佇まいが、食卓全体に「品」を添える名脇役でもあります。


萩焼白掛け片口豆鉢の大きさなど
一つひとつ手びねり・ろくろ成形されて、微妙に異なる形をしています。特に注ぎ口(片口)の出具合やリム(縁)のカーブ、胴回りのふくらみなどに自然な“ゆらぎ”があり、均一でない美しさが魅力でもあります。並べて比べると、注ぎ口の高さや角度、胴の張り具合に個性があるのがわかります。 2段重ねた状態をご覧ください。2~3個程度であれば問題なく重ねて収納可能です。片口の出っ張りがあるため、「高く積む収納」はできません。
高台部分(底裏)を見ると、高台は手仕事で丁寧に削り出された「三日月型」〜「丸底型」の変化があり、器ごとの個性が感じられます。鬼萩特有の粗い陶土が露出しており、釉薬がかかっていない部分には素朴な土の表情がそのまま活かされていますが、テーブルに接する面はすべて丁寧にヤスリや焼成後処理が施されており、できる限り滑らかにいたします。
持った時に、女性の手にしっくりとおさまり、厚みのあるリム(縁)が持ちやすく、重すぎず軽すぎない「絶妙な“重み”」が感じられます。






鬼萩について
〜萩焼の流れをくむ“異色の美”〜
鬼萩の明確な起源は定かではありませんが、江戸後期から明治にかけての民陶的な作品にその萌芽が見られます。
高麗茶碗の影響を受けた萩焼において、より野性味ある個体を志す流派や陶工が現れたことが背景にあります。
現代においては、伝統を踏まえつつも個性を追求する作家たちによって発展し、“用の美”と“荒々しさ”を融合させた作品として再評価されています。見た目の美しさと実用性を両立した、暮らしにやさしく寄り添う器ではないでしょうか。
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